中小企業や小規模事業者、個人事業主が、ITツールを導入したいと考えた時に、大きな助けとなるのがIT導入補助金です。
そんなIT導入補助金を申請するためには、どのような書類を用意する必要があるのでしょうか。
この記事では、IT導入補助金の概要と、IT導入補助金申請時に必要となる書類を一覧にして紹介します。
IT導入補助金とは?
IT導入補助金とは、中小企業、小規模事業者、個人事業主などが、自社の課題解決を目的に、ITツールを導入する際にかかる費用の一部を支援する制度です。
業務効率化や売上アップ、労働環境の改善、インボイス導入などに活用できるITツールのほか、新型コロナウイルス感染症の感染リスク低減を目的とした非対面化ツールが対象となる型も設けられています。
IT導入補助金申請の必要書類一覧
①履歴事項全部証明書
履歴事項全部証明書は、法人の登記事項を証明する書類で、法人が申請する際に必要となります。
交付申請日から遡って3ヶ月以内に発行されているもので、全ページ揃っている必要がある点に注意が必要です。
②法人税の納税証明書(その1又はその2)
法人税の納税証明書も、法人が申請する際に必要となる書類です。
法人税の納税証明書は直近のもので、かつ税務署の窓口にて発行されたものに限られます。また、電子納税証明書は認められていない点に注意が必要です。
③運転免許証または運転経歴証明書または住民票
個人事業主が申請する際には、交付申請日から遡って3ヶ月以内に発行された住民票、又は交付申請日が有効期限内である運転免許証が必要となります。
住所変更等があった場合、運転免許証の裏面に記載されている変更履歴も提出が必要です。
④所得税の納税証明書
所得税の納税証明書も、個人事業主の必要提出書類です。
直近のものであり、かつ税務署の窓口にて発行されたものに限られ、納税証明データシート等の電子納税証明書は認められない点に注意が必要です。
⑤所得税確定申告書B
個人事業主が申請する際に必要となる書類の最後は、所得税確定申告書Bです。
税務署が受領したことが確認できる「所得税確定申告書B」に限られており、かつ税務署が受領した直近のもののみが認められます。
IT導入補助金申請が採択されるのは難しい?
IT導入補助金の採択率は例年50〜60%の間を推移しています。
IT導入支援事業者やITツールの選定が必要で手間がかかるようにも感じられますが、決定した後はサポートを受けながら申請できます。
これらを踏まえると、IT導入補助金申請の採択の難易度は比較的易しいと言えるでしょう。