政府より、販路開拓・海外展開を目指す中小企業・小規模事業者の方が活用できる補助金・助成金制度が設けられています。
展示場への出展、知的財産権の取得、シェア拡大、流通経路の確保などは、補助金・助成金制度を活用しながら推進することが効果的です。
今回は、長野県内で販路開拓・海外展開を目指す事業者の方が活用しやすい補助金・助成金制度をご紹介します。
採択・支援事例
販路開拓・海外展開に関する補助金・助成金制度は、展示場への出展、知的財産権の取得、シェア拡大、流通経路の確保などに取り組む中小企業者によって活用されています。
海外展開による売上の拡大、新製品・新サービスの開発、大胆な設備投資などを目指す事業者の方は、補助金・助成金制度の積極的な活用をご検討ください。
新産業創出・販路開拓に対する補助制度:長野市
「新産業創出・販路開拓に対する補助制度:長野市」は、新たな産業の創出及び販路の開拓を促進し、長野市内における産業の振興を図るため、中小企業者等が行う新産業創出事業及び販路開拓事業に要する費用を予算の範囲内において助成することを目的とした制度です。
本制度を活用することで、1事業者あたり最大30万円の交付が予定されており、講師の謝礼金及び交通費、試作品の製造に係る原材料費、機械装置、機械器具等の購入費及び賃借料などを調達することができます。
対象者 | 補助金の交付の対象となる者は、中小企業者等とする。ただし、次のいずれか に該当する中小企業者等には、補助金を交付しない。 (1) 市税を滞納している中小企業者又は市税を滞納している中小企業者により構成 されている共同グループ (2) この要綱による補助金と同様のものとして市長が認める補助金、助成金等の交 付を受けている中小企業者等 (3) 前2号に掲げる中小企業者等のほか、市長が不適当と認めるもの |
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給付額 | 上限30万円 補助率1/2以内 |
申請期間 | 随時 |
事例 | 講師の謝礼金及び交通費、試作品の製造に係る原材料費、機械装置、機械器具等の購入費及び賃借料、試作品の加工委託費、試験研究機関等への試験委託費、特許権その他の工業所有権の取得に 係る弁理士報酬、申請費用等の経費、その他市長が適当と認める経費など |
岡谷市新規受注開拓推進事業補助金:岡谷市
「岡谷市新規受注開拓推進事業補助金:岡谷市」は、市内中小企業や企業グループの医療・航空宇宙、環境エネルギー、クリーンエネルギー自動車、半導体、ロボット又はデジタル産業などの成長産業への販路開拓に係る経費に対して補助金を交付することを目的とした制度です。
本制度の採択事例としては、販路開拓に伴う市場調査委託費、専門家等に対する謝礼、サンプル等の送付に係る輸送費、製品の試作、事業周知活動に係る経費などが挙げられ、1事業者あたり最大10万円の交付が予定されています。
対象者 | 「製造業」又は「ソフトウェア業」を主たる事業として営むもので、市内に主たる工場若しくは研究所等又はソフトウェア開発の目的に使用するために設置された施設を有する中小企業者 |
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給付額 | 上限10万円 補助率1/3以内 |
申請期間 | 随時 |
事例 | 販路開拓に伴う市場調査委託費、専門家等に対する謝礼、サンプル等の送付に係る輸送費、製品の試作、事業周知活動に係る経費、製品の販売・販路開拓に伴う専門機関の認定を受けるために要する費用、その他販路開拓に対する直接経費など |
展示会出展助成事業:岡谷市
「展示会出展助成事業:岡谷市」は、岡谷市内で事業を営む中小企業者(製造業又はソフトウェア業)やその企業グループが展示会に出展する経費に対して予算の範囲内において助成金を交付することを目的とした制度です。
本制度を活用することで、次世代枠であれば1事業者あたり最大20万円の交付が予定されており、展示会出展小間料、展示会小間内装飾経費、その他出展に対する直接経費などを調達することができます。
対象者 | ※以下、次世代枠の場合 国際規格ISO13485(医療機器・体外診断用医薬品)及び航空宇宙品質マネジメントシステム規格JISQ9100を取得した市内中小企業者 |
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給付額 | 上限20万円 補助率1/3以内 |
申請期間 | 毎年3月1日から3月10日まで |
事例 | 展示会出展小間料、展示会小間内装飾経費、その他出展に対する直接経費など |
ブランディング支援事業補助金:上田市
「ブランディング支援事業補助金:上田市」は、信州上田ブランドのブランディングが図られる上田市内の中小企業者等の取組を支援し、地域産業の発展を図るために予算の範囲内において補助金を交付することを目的とした制度です。
本制度の採択事例としては、「菊芋×はちみつ」の開発及び「菊芋加工食品」の贈りもの市場への参入、信州上田産ワイン用ぶどうの副産物を再利用したエシカルコスメ商品の認知拡大とブランディング推進などが挙げられ、1事業者あたり最大400万円の交付が予定されています。
対象者 | 市内に住所を有する個人、法人、団体のうち、次のいずれかに該当する方となります。 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者 農業の経営を行っている農事組合法人 NPO法人 上記3項目のいずれかの個人又は法人を含む任意の団体 同業種の組合 規約等で代表者の定めのある任意団体 |
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給付額 | 上限400万円 補助率2/3以内 |
申請期間 | 原則4月〜12月 |
事例 | 「菊芋×はちみつ」の開発及び「菊芋加工食品」の贈りもの市場への参入、信州上田産ワイン用ぶどうの副産物を再利用したエシカルコスメ商品の認知拡大とブランディング推進など |
農産物販売促進事業:上田市
「農産物販売促進事業:上田市」は、上田市内で事業を営む農家の所得向上及び地産地消の推進を図るため、農産物販売促進に係る取り組みを実施するために必要となる費用の一部を補助することを目的とした制度です。
本制度の採択事例としては、販路開拓に向けた展示会などへの出展、農産物加工所等の内外装の簡易な改修、地元農産物を使った新メニュー開発などが挙げられ、1事業者あたり最大50万円の交付が予定されています。
対象者 | 事業実施主体は、市内に住所を有する者で次に揚げるものとする。 活性化委員会・組合 地域内消費を目的に生産する農業者の組織する団体 JA生産部会 農産物直売所 農業法人 上田市地産地消推進の店 その他上記事業実施主体に類似する団体 1(2)の農業者の組織する団体は、次に揚げる要件を備えていること。 3戸以上の農家で構成されていること。 代表者の定めがあること。 組織及び運営に関する規約が定められており、かつその規約に地産地消の推進について明記があること。 |
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給付額 | 上限50万円 補助率2/10以内 |
申請期間 | 毎年2月末日まで |
事例 | 商品開発費(資料購入、加工品試作等)、販売開拓・販売促進費(出展負担金、旅費等)、地元農産物を使った新メニュー開発費(食材購入費、調理器具借上等)、農産物加工所等の内外装の簡易な改修、施設整備など |
諏訪市職場環境整備促進事業補助金:諏訪市
「諏訪市職場環境整備促進事業補助金:諏訪市」は、諏訪市内で事業を営む中小企業者が行う市内の事業所の職場環境の整備に要した経費の一部を補助することにより、新しい生活様式への移行に伴うデジタル化を推進するとともに、持続可能な社会の構築及び脱炭素社会の実現に向けた働きやすい職場環境を整備し、従業員の雇用の促進及び安定的な雇用を図ることを目的とした制度です。
本制度を活用することで、テレワーク・販路開拓等デジタル化導入事業の場合には1事業者あたり最大20万円の交付が予定されています。
対象者 | ※以下、テレワーク・販路開拓等デジタル化導入事業の場合 従業員が働きやすい職場環境の整備を実施した市内中小企業者 |
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給付額 | 上限20万円 補助率1/2以内 |
申請期間 | 2022年4月1日(金)〜 |
事例 | システム(ホームページ・ECサイトを含む。)の設計及び構築に係る委託料、WEB会議システム、テレワーク等の導入に要する機器等購入費など |
佐久穂町6次産業化支援事業補助金:佐久穂町
「佐久穂町6次産業化支援事業補助金:佐久穂町」は、農林水産物等の地域資源を活用して、地域産業の振興及び活性化を図るため、6次産業化に取り組む佐久穂町内の事業者に対して、予算の範囲内において補助金を交付することを目的とした制度です。
本制度が採択された場合には1事業者あたり最大50万円の交付が予定されており、新しい商品やサービスの開発、加工、流通及び販売に関する取組みに係る費用を調達することができます。
対象者 | 町内に住所を有する個人又は団体で、以下のいずれかに該当する者が対象です。 ・町が認定した認定農業者又は認定新規就農者 ・町内に主たる事業所を有する商工業者又はNPO法人 ・町内に住所を有する農林水産業を営む者で組織する団体 |
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給付額 | 上限50万円 補助率1/2以内 |
申請期間 | 随時 |
事例 | 新しい商品やサービスの開発、加工、流通及び販売に関する取組 |