群馬県では、地域の省エネ・環境に関する取り組みを支援する補助金・助成金が充実しています。
この記事では、省エネ技術の導入や環境保全活動によるエネルギーコストの削減、CO2排出量の削減、自然環境の保護などさまざまなメリットが得られる補助金・助成金の概要と採択・支援事例をご紹介します。
採択・支援事例
群馬県内の企業が省エネ・環境に活用できる補助金・助成金の採択・支援事例を紹介します。
「森林整備地域活動支援対策交付金」を活用したある森林所有者は、森林経営計画の作成や森林境界の明確化を行いました。これにより、森林資源の適切な管理が可能となり、木材生産や国土の保全、水源の保護などの多様な機能が促進されました。
その結果、地域の省エネルギーや環境保全に大きく貢献しました。
森林整備地域活動支援対策交付金:群馬県
群馬県が提供する「森林整備地域活動支援対策交付金」は、森林所有者や委任を受けた方に対して、森林経営計画の作成や森林境界の明確化などの取り組みにかかる費用の一部を補助する制度です。
木材生産や国土の保全、水源の保護など、森林の多面的な機能の発揮を促進し、省エネや環境保全に貢献することを目的としています。
対象者 | 対象活動を実施しようとする森林所有者、事業体、森林組合、市町村などが対象となります。 なお、活動を実施するためには、まず、活動を行う森林や活動期間などを定めた実施計画書を作成し市町村長と協定(3年間を限度)を締結する必要があります。 |
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給付額 | 定額 ※活動メニューにより交付額の変動あり 上限金額:4万5,000円/ha |
申請期間 | 記載なし |
事例 | 森林経営計画作成促進、森林境界の明確化、森林所有者の探索、森林経営計画作成・森林境界の明確化に向けた条件整備 |
ぐんまの「木育」推進事業補助金:群馬県
群馬県では、木に触れる体験や木育空間整備などを支援する「ぐんまの『木育』推進事業補助金」を提供しています。
活用することで、県産木材の利用促進や森林づくり、木材利用に関わる人材育成が進み、自然環境の保全やCO2吸収など、省エネ・環境への貢献が期待できます。
対象者 | 1.木育活動実施支援 保育園~小中学校、社会福祉法人、NPO法人、民間事業者、自治会等の地域組織 等 2.木育空間整備支援 民間施設等の設置運営者 |
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給付額 | 1.木育活動実施支援 1団体あたり定額50,000円 ※補助対象経費が50,000円に満たない場合は、その額とします。 2.木育空間整備支援 補助対象経費の2分の1以内(上限10万円) |
申請期間 | 記載なし |
事例 | 1.木育活動実施支援 保育園、幼稚園、小中学校及び地域等で木育インストラクター等の講師とともに取り組む各種「木育活動」に係る経費を補助します。 木育活動例 ・子どもたちが木と触れあう活動 ・木材を使った遊びやものづくりに親子で挑戦 ・学校で木材生産(関係)者が木についての出前授業 等 2.木育空間整備支援 商業施設等のキッズコーナー、病院の待合室など県民の方が幅広く利用できる場所で、「県産木材を用いた木育スペースの設置」に係る経費を補助します。 |
前橋市事業用ゼロカーボン推進補助金:前橋市
「前橋市事業用ゼロカーボン推進補助金」は、市内の事業者が脱炭素化に取り組むため、対象設備を導入する際にかかる経費の一部を補助する制度です。
ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みを後押しすることを目的としています。
対象者 | 市内で1年以上事業活動を営む個人事業主、本社・支社・支所・支店・営業所等を置く法人 |
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給付額 | 定額 ※設備により上限額の変動あり 上限金額:20万円 |
申請期間 | 令和5年5月8日(月曜日)から令和6年2月29日(木曜日)まで |
事例 | 太陽光発電設備、定置用蓄電池設備(夜間営業等なし)、定置用蓄電池設備(夜間営業等なし)、外部給電機能付電動車、V2H(電気自動車充給電設備) |
小規模企業者省エネルギー設備導入補助金:桐生市
桐生市が提供する「小規模企業者省エネルギー設備導入補助金」は、環境先進都市を目指す取り組みの一環として、小規模企業が省エネルギー設備を導入する際にかかる費用の一部を補助する制度です。
地域全体のエネルギー消費の削減や環境負荷の軽減を目的としています。
対象者 | 以下の要件を全て満たす人 1.桐生市内に事業所(工場、商店、事務所等)を有すること 2.市税を滞納していないこと 3.中小企業基本法における小規模企業者であること 4.交付決定後、補助金の交付年度内に、事業の用に供するため、市内の事業所に補助対象物を新品で買替え、環境負荷の削減を図ること。ただし、事業所の新設・移転あるいは建て替えに伴うものを除く。 |
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給付額 | 補助率:導入経費の3分の1 補助上限金額:20万円 |
申請期間 | 令和6年5月1日(水曜日)〜令和7年1月31日(金曜日) |
事例 | 省エネルギーの効果が見込まれる以下の補助対象物の買替えを令和6年度内に実施する場合、補助金を交付します。 |
安中市早生桐植栽推進事業補助金:安中市
「安中市早生桐植栽推進事業補助金」は、長期にわたる持続的な林業経営の促進と脱炭素社会の実現に向け、早生桐の植栽にかかる費用の一部を補助する制度です。
この補助金を活用することで、地域の木育活動や緑化推進が促進され、地球環境への負荷軽減に貢献することができます。
対象者 | 申請時において市内に住所を有し次のいずれにも該当する者 1.林業者又は農業者(法人を含む。)若しくは、低炭素社会の実現を目的としたCO2の削減に取組む事業者 2.早生桐を植栽した土地について、肥培管理を継続する意欲のある者 3.暴力団等でない者 4.市税の滞納がない者 |
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給付額 | 早生桐の苗木の購入費の2分の1を乗じて得た額(1,000円未満切捨て) ※上限額は50万円まで |
申請期間 | 記載なし |
事例 | 早生桐の苗木購入に要する費用 |
甘楽町生分解性マルチフィルム普及推進事業補助金:甘楽町
「甘楽町生分解性マルチフィルム普及推進事業補助金」は、廃プラスチックの軽減を目指し、農地で使用される生分解性マルチフィルムの購入費用の一部を補助する制度です。
この補助金を利用することで、農業におけるプラスチックごみの削減が期待されます。また、生分解性マルチフィルムの利用は土壌への負荷も軽減し、環境保護に貢献できるでしょう。
対象者 | 次に掲げる要件を全て満たす方 ・町内に住所を有する方、法人は町内に本社を有する方 ・税金等の滞納がない方 ・代表者又は役員が、暴力団の関係者ではないこと |
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給付額 | ・生分解性マルチフィルム購入経費の1/2以内(上限3万円) |
申請期間 | 提出は申請年度の3月31日までが締め切りとなります |
事例 | 生分解性マルチフィルム購入経費 |
甘楽町住宅用太陽光発電設備蓄電池設置費補助金:甘楽町
「甘楽町住宅用太陽光発電設備蓄電池設置費補助金」は、住宅に太陽光発電設備蓄電池を設置する方に対して、設置費用の一部を補助する制度です。
地球温暖化や防災・減災対策の一環として、太陽光エネルギーの利用促進を目的としています。
対象者 | ◎補助対象者 次のア~オのすべてに該当する方。 ア 甘楽町に居住し、自ら居住するための住宅(店舗、事務所等の併用住宅を含む)に新たに対象設備を設置し、又は対象設備の設 置された住宅を新たに購入し、当該住宅の所在地を住民基本台帳法の規定による住所としていること イ 補助対象者及び補助対象者と同じ世帯に属する者が、町税等の納付すべき金額を滞納していないこと ウ 補助対象者及び補助対象者と同じ世帯に属する者が、甘楽町暴力団排除条例に規定する暴力団員等でないこと エ 補助対象者及び対象設備を設置した住宅又は新たに購入した住宅が、過去にこの補助金を受けたことがないこと オ 対象設備を設置した住宅又は新たに購入した住宅が、補助対象者の所有者でない場合又は共有者がいる場合は対象設備の設置 及び補助金の交付を受けることに対する承諾をうけていなければならい |
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給付額 | 対象設備の最大出力(kwh表示とする)に1万円を乗じて得た金額 (千円未満の端数切り捨てた額とし、5万円を限度とする) |
申請期間 | 年度当初から翌年2月末日までの間 対象設備の設置を完了した日又は対象設備の設置された住宅を購入した日から10月以内(5月1日から5月31日の間である場合には11月以内) ※予算が終了した段階で受付を終了する場合があります |
事例 | ◎対象となるシステム 次のア~カのすべての要件を満たすもの ア 住宅用太陽光発電設備蓄電池 イ 蓄電池容量の合計が1kwh以上であること ウ 未使用品であるもの エ 停電時においても電力供給を継続する機能を有していること オ 蓄電池から供給される電力が、原則、導入場所の敷地内の住宅で使用(自家消費)され太陽光発電設備により発電される電力を 繰り返し、充電できるものであること |