IT導入補助金とは?わかりやすく解説!

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ITツールの導入に活用できるIT導入補助金は、時勢も相まって利用者が多い人気の制度です。

この記事では、IT導入補助金の概要と、さまざまな業種での活用事例を紹介します。

募集要項や募集スケジュール、申請・手続き方法、よくある疑問についても解説していますので、IT導入補助金について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

IT導入補助金とは?わかりやすく解説

対象者 中小企業・小規模事業者
利用目的 IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。

自社の置かれた環境から強み・弱みを認識、分析し、把握した経営課題や需要に合ったITツールを導入することで、業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化を図っていただくことを目的としています。

対象経費 ソフトウエア費、導入関連費、低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)は左記に加えハードウェアレンタル費等が対象

※IT導入補助金公式サイト(https://www.it-hojo.jp/)にて公開予定のITツールが補助金の対象です。

給付額 最大450万円
申請期間 2021年
1次締切分 2021年5月14日(金)
2次締切分 2021年7月30日(金)
3次締切分 2021年9月30日(木)
4次締切分 2021年11月17日(水)
5次締切分 2021年12月22日(水)

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者、個人事業主が、ITツールを導入する際にかかる費用の一部を補助する制度です。事業の生産性向上を目的としています。

業務効率化や働き方改革、業務の自動化、感染症対策の一環である非対面化ツールやテレワーク環境の整備など、業種を問わず、幅広い用途に活用することができます。

 

IT導入補助金の活用事例

個人事業主・フリーランス

業務効率化を叶える専用のソフトウェアの導入や、顧客獲得に向けたECサイト構築などに活用されました。

テレワーク

テレワークなど、従業員が離れた場所で仕事をしていてもスムーズに情報共有できるよう、クラウドシステム導入に活用されました。

ホームページ制作

企業紹介のみのホームページ制作は対象外ですが、予約や顧客管理など、生産性向上が望めるシステムを導入する場合に活用されました。

ECサイト構築

IT導入補助金はWEBサイト制作を対象としていませんが、ECサイト構築費用は、売上アップや生産性向上が見込め、非対面化を叶えるため活用事例が多く見られます。

パソコン・タブレット購入

インボイス対応や電子化対応、テレワーク環境の整備のため、必要なパソコンやタブレット端末の購入に活用されました。

キャッシュレス決済システム・遠隔注文システム・会計管理システム

感染症対策の一環で、非対面化を促進するため、キャッシュレス決済システム、遠隔注文システム、会計管理システムなどに活用されました。

セルフレジ導入

顧客情報や売上情報を一括管理でき、感染症対策の一環である非対面化も叶うセルフレジ導入は、近年多く見られる活用事例です。

ドローン

危険が伴う作業や広域の観測作業をドローンに代替させる用途で、建築業、農業、林業、漁業などさまざまな業種で活用されました。

製造業

定型業務や売上管理業務などを自動化するツールを導入し、従業員の業務時間を削減。労働環境の改善に活用されました。

農業

農薬や肥料の散布を行うドローンや、ロボットトラクターや遠隔操作が可能な農作物管理システムなどの導入に活用されました。

飲食店

ホームページに予約システムや通販機能を導入したり、POSレジを導入したり、顧客管理システムなどに活用されました。

コスメショップ

非対面化を目的としたオンラインカウンセリング用ツールの導入や、ECサイトの構築などに活用されました。

美容室

予約システムや、デジタルカルテ、顧客管理機能を兼ね揃えたPOSレジの導入などに活用されました。

 

IT導入補助金の募集要項

対象者

中小企業・小規模事業者

利用目的・事業目的

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。

自社の置かれた環境から強み・弱みを認識、分析し、把握した経営課題や需要に合ったITツールを導入することで、業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化を図っていただくことを目的としています。

申請要件

交付申請直近月の、申請者が営む事業場内最低賃が地域別最低賃金以上であること。補助事業を実施することで生産性の伸び率が1年後に3%以上、3年後に)%以上となる数値目標を作成するなどの要件があります。

対象経費

(70文字程度)上記表と同じでOK

ソフトウエア費、導入関連費、低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)は左記に加えハードウェアレンタル費等が対象

※IT導入補助金公式サイト(https://www.it-hojo.jp/)にて公開予定のITツールが補助金の対象です。

給付額

最大450万円

申請期間

2021年
1次締切分 2021年5月14日(金)
2次締切分 2021年7月30日(金)
3次締切分 2021年9月30日(木)
4次締切分 2021年11月17日(水)
5次締切分 2021年12月22日(水)

 

IT導入補助金の募集スケジュール

2021年度のIT導入補助金の募集スケジュールを例に挙げると、4月7日(水)に公募開始、5次締切が同年12月22日(水)17時まででした。

また、通常枠・低感染リスク型ビジネス枠ともに5次が最終締切とされていました。

 

IT導入補助金の申請・手続き方法

IT導入補助金を申請するにはIT支援事業者のサポートが必要です。

自社課題とニーズの洗い出しと要件定義を行い、支援事業者とITツールを剪定した後は、必要書類を用意して、申請書類を作成し、オンラインで申請手続きをします。

必要書類

IT導入補助金の必要書類は、法人か個人事業主かによって異なります。

法人の場合は、履歴事項全部証明書、法人税の納税証明書(その1 または その2)。

個人事業主の場合は、運転免許証または運転経歴証明書または住民票、所得税の納税証明書(その1 または その2)、所得税確定申告書Bが必要です。

 

IT導入補助金のQ&A

IT導入補助金にメリット・デメリットはありますか?

IT導入補助金は、融資とは異なり原則不要のお金を受け取ることができ、費用を押さえて自社の課題やニーズに合ったITツールを導入できる点がメリットです。

反面、申請手続きや交付後も続く報告作業など、手間のかかる点がデメリットです。

IT導入補助金は難しい?

IT導入支援事業者のサポートを受けながら申請を行うこと、申請書類が他制度に比べて易しいことから、比較的難度は低いとされています。

IT導入補助金の採択率を教えてください

2017年から2020年の、IT導入補助金の合計採択率平均はおよそ56%でした。年度により要件が変更となるため、採択率にばらつきがあります。

IT導入補助金の採択率を高めるポイントはありますか?

要件が年度ごとに異なるので、公募要領は入念にチェックしましょう。加点要素を可能な限りクリアすることが採択率を高めるポイントです。

IT導入補助金の申請代行は可能ですか?

IT導入補助金の申請代行は可能です。実績が豊富な専門家にサポートを依頼すれば、申請書作成の手間が省けるなどメリットも大きいです。

IT導入補助金は2回目の申請も可能ですか?

同一事業で複数回IT導入補助金を受け取ることはできません。ただし、事業が異なれば複数回受給できます。

IT導入補助金は他の補助金と併用できますか?

同一事業で他の補助金と併用することはできません。ただし、事業が異なれば、一部補助金との併用は認められています。

ものづくり補助金は他の補助金と併用できますか?

ものづくり補助金と他の補助金を併用したい場合、目的や対象が異なり、要件を満たしていれば併用できる可能性はあります。

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